特別養護老人ホーム 愛泉荘
ささやかな関わりの積み重ねで、笑顔を生む ~介護課長として~
愛泉荘は、愛泉会で最も歴史のある施設です。
ユニット型ではなく多床室なので、
より多くの利用者と関わることができます。
それだけたくさんのケースに触れ、実践することになり、
見聞も広がります。
その分、一人ひとりを覚えていくのが最初は大変かもしれません。
介護の仕事は忙しいです。
それでも、仕事をただ事務的にこなすだけではなく、
利用者の方と関わるチャンスだと捉えることが
大切だと思います。
たとえば体温を測る時も、数字を読める利用者の方には
読んでもらい「今日もバッチリですね」と声をかけます。
そうすると「バッチリなのね」と笑顔が返ってきます。
介護の仕事では
「笑ってもらうこと」「安心してもらうこと」が
とても大事だと考えていて、そのためには
ささやかな関わりの積み重ねが大切だと思います。
マザー・テレサの名言の一つに
「愛の反対は無関心」という言葉があります。
例えば、座っている利用者の方の前を通り過ぎる時にも、
何もせずに通り過ぎれば無意識のうちに
孤独感を覚えてしまう方もいらっしゃると思います。
軽い会釈や目線を合わせるだけでも、
孤独感や寂しさを軽減できるのではないと思っています。
利用者様の安心のために、ご家族にも安心を ~生活相談員として~
ご家族には、安心していただけるよう、
丁寧な説明を心がけています。
ですが、「プロに任せればあとは問題ない」
という考えは抱いてほしくないと思っています。
施設に入所させてしまえばそれで終わり、
ご本人とも疎遠になってしまうというのではなく、
制度のことも含めてご自身で理解していただき、
これからも関わり続けていくということを
納得してもらうことに重きを置いています。
ご家族が安心し、かつ納得していただくことが、
利用者様ご本人の安心につながると考えています。
後輩が入ってきたときは、
まず業務の手順を覚えてもらうのですが、
そればかりに偏ってしまうと、
利用者様のケアがおろそかになってしまいます。
日々安心していただき、心地よく過ごしてもらうこと、
目上の人として自然に接する、
利用者の方の「尊厳」を守ることを
大切にしてほしいと思っています。
利用者の方一人ひとりに寄り添った支援をしたい、
そのような思いを持った方は、
私たちと一緒に「愛顔(えがお)」を咲かせてみませんか?
大好きなお年寄りの笑顔のために、工夫をおこたらない
もともと「おばあちゃん子」で、
お年寄りがとても好きだったことから、介護職を選びました。
実は別の業種への就職も考えていたのですが、
実際にこちらで働き始めてからは
「やっぱり自分はおばあちゃんが好きだな」と思い、
楽しく働けています。
今でこそ楽しくコミュニケーションを
取れるようになりましたが、
最初のうちは意思疎通がうまく行かないことも多く、
どうやって関わっていけばいいのか、
どうして伝わらないんだろうと葛藤もありました。
それでも、例えば耳の遠い方は身振りや指差しで
コミュニケーションをとってみるなど、
工夫をすることで、笑顔を見せてくれるようになりました。
忙しい中でも、食事の時は必ず「今日の味付け、どう?」と
声をかけるように気をつけていますし、
毎日怒っているような人も、
ふふんと照れくさそうに一瞬笑ってくれると
「ああ、良かった」と思います。
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